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On The Road

たなかゆみこ

<itis@itisnet.com>

イエメン情報



イエメンは、どこにいっても、人が良くって
大感動!
「イエメンは私の期待を裏切らなかったわ!!」

私は予定通りサナアに着いて、予定外の出来事に振り回され続けました。
・・・世界最古の摩天楼都市 ジバームの砂漠の村では、あやとりや折り紙を武器に半日先生をしたの。 どの子もみんな 目が、頭が、くりくりでかわいいったらありゃしない。平面の紙が立体的になるのが不思議らしく 先生まで集まってくいいるように私の手元を見ていました。
「つる」ができあがり、羽根をひろげたとたん、みんな 全員が「あっ、ろばだあ!」「え、とりだよ とり...鶴、白鳥、スワンなんだけど..?」
先生いわく、「ここの村は砂漠だから、首の長い鳥を こどもたちは見たことないんです..」なるほどなあって思いました。カラフルな色の「花」も咲いてないし、「オルガン」なんて折ったところで「何、これ?」ってかんじだし、「ほかけぶね」もわかんないし...。かごめかごめを教えてあげたら、アラブの妙な?子供遊びをおしえてくれました。摩訶不思議。 もしかして白魔術?
砂に指で十文字を書いて、その真ん中に唾をはくと同時に 足で踏み、急いで走って逃げるんですけれど…? これって何か意味があるのでしょうか?

「ダンシング!ダンシング!(踊ってよ〜)」と言ってみると、子供たちの中でも活発そうな女の子数人が、指を1本立てて、首を左右にカクンカクンと 動かしてくれました。おうちから お姉さんのスカーフを借りてきて、私に巻き方をおしえてくれたり、
ガイドブックの中の「即席アラビア語講座」のページを開いて、読み上げてくれたり…
私が 正しく?発音するまで、なんどもなんども 繰り返されるんですよ。厳しい先生たちでした。
また、ベリーダンスの写真(裸に近い女性)が載ったページを見ては、「信じられない!」と
いった顔で 「ラ!ラ!」と 大騒ぎしていました。
小学校にあがるかあがんないかぐらいの子供たちと遊んでいる時に、ちょっと年上っぽい男の子が通りかかりました。 そのとたん、おちびちゃんの女の子達が立ち上がり、「ラ!ラ!(No.No)」といって 両腕を広げ、私の事を必死で隠すんです。どうやら、わたしが髪の毛を隠していなかったから...。こんなに小さい時から、きちんとイスラムの教えが浸透しているんだなあって思いました。

道行く女性は100% 布で身を隠していました。
目さえも出さず、頭からすっぽりと布をかぶっている人も多かったです。たまに近視?の人がいて、その上から眼鏡をかけている姿が滑稽でした。手まで真っ黒の手袋をつけてるから、女性達がバスにのっていると、抱っこした子供の姿だけ
浮き上がってみえる事もおかしかったです。と、飛んでる〜! 女性は、足先の向きだけで「あ、こっちむいてるな」って やっとわかる状態でした。
食事の時なんかものすごく大変そう。 その恰好のまんま食べるし、しかも、右手しか使っちゃ
いけないから...。女性が集団で、ソフトクリーム を食べている現場に遭遇しました。が、す、すっごい!! べろん ぱくん べろん ぱくん...。
彼女たちは立派な芸人です。 ほんっと、ビデオに納めたかったなあと残念です。
また、黒いベールのその下は...。


アラブの結婚式に参加し、(これが、旅の目的の1つだった...。)おんなだけの超華麗な世界に度肝を抜かれました。みんな 踊る踊る!!! エキサイティング ウエディング!! 腰をくねくね、肩をぶるるん、腰まであるロングヘアーを振り回す姿は、まるで、アラブ版 獅子舞!!。 舌を振るわせ、「あろあろあろあろあろ〜」と奇声を発します。また、同時進行で、ドラム缶に何杯もの 葉っぱが どお〜んとふるまわれ、みんな むしゃむしゃばくばく食べて食べカスを片方のほっぺにためていきます。これって 覚醒作用があるのよ。
(お隣のサウジアラビアじゃあ、おさばきをうけないといけないのに...。)
こぶとりばあさん 大集合!!! ゴルフボール以上の大きさに頬が膨れ上がっています。(肌の黒い男性の場合、そこだけ色が薄くなっていて、今にも 裂けそうなかんじなの)女性もこんなにカートが好きだなんて…。運び込まれた量が量だけに、式場は まるで野原のようになっていました。巨大な水たばこもすっぱすっぱ。異様な世界でした。
(ちなみに、この時の新婦は14歳、平均結婚年齢です...。)持参した日本の結婚式の写真をみんなに見せたところ、これが 大ウケ。カラフルなメキシコダンスの写真や、阿波踊り、家族で浴衣を着てのお墓参りの写真も注目されていました。 が、みんながびっくり仰天したのは「おかまバー」の写真です。「また、えらく変わったものを持っていったね〜?」 と思われますか?
「男はおとこ、女はおんなじゃないとイケナイ!!。 これはクレイジーだあ!!。」と怒り出す
人もいて、なかなか それぞれのリアクションが面白かったです。やはり、一度でも外国に行った事のある女性は 他の人より少し 開放的ですね。
そして、旅のもう一つの目的、ジャンビーアダンスを見るために金曜日の午前中に、ワディダハールへ! しかし、私はロッドさん(後述)のお世話になっていたために、彼の仕事の都合でドライバーさんが自由にならず、時間に遅れてしまい実際にダンスをみることができませんでした。
「どうしても 見たい!! でも、もうきっと 間に合わない! 」 そんな私の気持ちを察してドライバーのムハンマドさんが、必死で車を走らせてくれたことが 妙に印象に残っています。ブンブン走る車の中で、「もし、間に合わなかったら、ダンスのビデオを売っている。お店に連れってってあげるから 心配すんな!それとも 僕が踊ってあげようか?」とムハンマド。
踊りは見る事ができなかったけれども、赤茶けた土の色と、折り紙のように青く澄み切っ
た空の青色の コントラストがなんともいえませんでした。
また、砂漠地帯の空港で 知り合ったオーストラリア人のうちに泊めてもらったところ、なんと彼はイエメンに油田を持ち、ドバイに大豪邸があるお金持ちで「僕のドライバーとメイドを自由に使っていいよ」ってことになりました。「危ないなあ」と思う?。 私は、まだ、「ほんとうに悪い人」に出会った事がないのかもしれません。 ですが、 いつも 最悪の事態 に陥った時の脱出方法は考えているつもりなんです...。
その彼、Mr.Rod さんは 人生3倍楽しんでる人という 第一印象の人。仕事をする時の厳しい顔付きもかっこいいけれど、うちで優雅にくつろいでいるときのスローな動きもとっても品のある方でした。
ドライヤーがないからといって、濡れた私の髪を 一生懸命にタオルドライしてくれたし、買ったばかりの洗濯機の使い方が分からず、ああだこうだといいながら 一緒に洗濯もしたし...。美しいキャンドルのもと、美味しいチーズにフランスパン、ジョニ黒なんかをいただいたし。
お風呂上がりの彼は、真っ赤なサロンを腰に巻いただけの姿だったし...。
え、? 危ない関係にはならなかったのって?....こんな条件バッチリのかれ Mr.ロッドは....60歳なのでした...。ちゃんちゃんっと。
そうよそうよ、ちょっぴり背中が曲がったロッドさんは、私をほんとの子供のように?扱ってくれました。「ありがとう、ありがとう」を繰り返し、申し訳なく思っていた私に、「おう、気にすんな、"It's my pleasure"なんだから!」と言ってくれたロッドさん。いつもお仕事で家族とはなれ、危ない国にばかり出かけている彼の目に、日本から来たこの珍客はいったい どう写ったのでしょう? もしかしたら…ロッドさんは寂しいのかもしれないと、都合よく考えて、いろいろお世話になることにしました。(し、紅茶をだしたり、机をふいたり、アイロンがけしてあげたりとお世話も してあげたんですよ)
「ムハンマドにいくらかお支払いしたほうがいいと思うんだけど、適当な額がわからない」というと、「そんな必要はないよ。私のドライバーなんだから、私が支払う」とまで 言ってくれました。
オフィスにて、大口の商談が決まった後に、私の目の前に人差し指を立てて、「YUMIKO! たくさんのお金を得ようと思うなら、人間は必死で働かないといけないんだよ!」 と 言い残し、意気揚々と部屋から去っていったロッドさんは、ご老人でありながらも、そんじょそこらの わこうど よりも 数段、かっこよかったです。
ロッドさんのおうちは新市街にあり、 モスクやスークから遠かった為、「オールドシティにあるトラディショナルなイエメンスタイルのホテルに泊まりたい!」と駄々?をこね、寂しがる?ロッドさん & お手伝いのアスワンさんを置いて出かけることに。「毎日、昼と夜に、無事である事を確認するための電話をしてきなさいよ。」なんていわれすっかり過保護な旅行になってしまいました。 朝は朝で、運転手のムハンマドから、「下痢はしてないか? 昨日はどこ行った? 友人のガイドを紹介しようか?」などといった。
電話がはいってくるので、宿のオーナーも私に大変よくしてくれました。 ヘンナの上手な描き手さんを紹介してくれたり、夜には、おなかにやさしい塩味ふかしイモとミントティーを特別に作って しかも、ティッシュペーパーとともに部屋まで運んでくださって…。心から、ありがとう を言いたい人がたくさんできました。
帰国後も、みんなが電話をくれることからも、今回の旅行が 非常に良いものであった
ことが わかります。
また、首都の サナア市内からちょっと離れただけで、ものすごいスケールのナイス ビューをまのあたりにすることができます。それは、グランドキャニオンやモロッコ、エジプトを見た後の目にも新鮮でした。標高2800mのコーカバンの村へは 徒歩で登りました。ひどい下痢にやられていたせいもあり、し、死ぬかと思った...。もうこれ以上、登れない、でも 降りれない...。人もほとんど通らない…どうしよう…
民家でハンマームをかりたら、糞やわらのいっぱい入った牛乳&蝿で真っ黒のパンをすすめられたり、しんどくてしんどくて 息ができないわたしに、地元のおじいさん2人組みが杖を貸してくれたり、(なさけないことに、途中から担いでもらいました…。)頂上を見ながら、残りのみかんの数を計算したり...と、この日が一番思いで深い日でした。
今まで、あっちこっち行ってみて、ここよりも雄大な景色はたくさんありましたが、イエメンのものには、イエメンの音があり、人がいて…・3倍美しく感じました。岩肌に響く 鳥の声とか、羊飼いの通りゆく音とか、水をくみ上げる音とか...。子供たちの歌声も、やっぱり アラブ。 基本のメロディーラインが違います。
毎日毎日、親切な人に巡り会い、 じわあっと涙ぐんでるとこを笑われたりして。人に親切にされると、こんなにも嬉しいんだ、と再確認しました。
タクシーの運転手さんのなかには、やたらとボディーコミュニケーションの激しい人もいましたが、(ムハンマドは例外!!) ちょっと私が怒った素振りをみせると、「すねてみたり」「もう口聞かないぞ といってみたり」「わざとブンブン車を飛ばしてみたり」 …・・。 静かに景色を楽しむ事が出来なかった反面、ひとり旅でも寂しさを感じることなくドライブすることができました。
夕方、別れ際には、「もし君が、僕の態度に気を悪くしたなら 誤るよ。ごめん。でも、僕は楽しんでほしかっただけなんだよ〜」と えらく真面目な顔で言われて びっくりしました。わたしが、どうしようかと 困った顔をしていると、もとのお茶目な顔にもどって「へっへっへ〜」。 …・・憎めない人達です。
こんな素朴な国、イエメンには 、是非 多くのひとに訪れてほしい反面、ここの人々だけには、 いつまでも 観光客ズレしないでほしい! と心から思います。
昔ながらの人の良さ、アラブらしさが色濃く残った街並みはさることながら、男はより力強く、女はよりエレガントなこの国が、ゆみこさん 大好きになりました。危ない事もとくに起こらず、「困ったな」と思うとすぐに、「ムハンマド3号」や「アブドゥッラーNo.2」が現れて 助けてくれるのよ。
子供は子供らしく、老人が非常に「いい顔」をしている国でした。少しでも興味があるひとには、是非是非 訪れてほしいところです。
マイナーなお国ですが、ホント 泣ける国です。イエメンは・・・・。
以上、ひとりで つっぱしってしまい?ごめんなさい。ラテンもいいけれど、わたしは大学の卒業旅行で 湾岸戦争中に、モロッコを ひと月程旅行してから、イスラムの 特に女性の生活習慣一般的な慣習に興味があるの。多くの 「なんでそんなことをするの!」が「ははあ〜、なるほどなあ!!」になるのが楽しくてね〜。会社で仲良かった先輩がヨルダンハシミテ王国の人と結婚して、
ムスリマになったことも 多少影響しているのかもしれないわ。
「建築物のすばらしさ」や「イスラミックデザインの分野においては、イエメンがNo.1である事」 以外に、国民のほぼ100%がイスラム教徒である!点も旅行する動機の1つでした。同じアラブでも エジプトなんかは いろんな宗教がミックスされているし、いちばん訪れてみたい「The Kingdam of Saudi Arabia」は観光では行く事のできない国だし…

みなさんが、もし、興味をもってくれたならば おすすめの本があります。私が親しくさせてもらっている大阪外国語大学の 田中四郎先生という方の著書で「やわらかなアラブ学」というのなんだけど。 この本は題名通りやわらかで、4ページ毎に最後のオチがあって、ほんと、笑えます。 4人妻の苦しみ とか 朝4時に始まるお祈りとか、断食中は唾すら飲み込まない話とか、 目だけで結婚相手を選ぶ話とか… 人知れず男女をナンパする方法とか… 赤ちゃんをぐるぐる巻きにして育てる話とか…
もし、気が向いたら どうぞ。

「ところかわれば 人かわる」 どこにいっても 驚く事はあるけれど、アラブの場合は、特にびっくりすることが多いような気がします。 (人にもよるかな?)
アミーゴのみんなは どんなところが お好き?

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